大丸あすなろ荘

【大丸あすなろ荘】
福島・二岐温泉/旅行日:2003年7月

(5つ星が満点)
 
お部屋は? ☆★★★★
お風呂は? ☆☆☆☆☆
お食事は? ☆☆☆★★
雰囲気は? ☆☆★★★
再訪問は? ★★★★★

お部屋について   お風呂について   お料理について

お宿CLIP  
  【大丸あすなろ荘CLIP】
大丸あすなろ荘は、二岐川沿いにある秘湯の宿。自然の中で入る露天風呂や1000年前から沸くという自噴泉など数種のお風呂が楽しめる。
〒962-0621 福島県岩瀬郡天栄村二岐
泉質:単純温泉/カルシウム硫酸塩泉

お部屋について
大丸あすなろ荘-エントランス 大丸あすなろ荘エントランス

瀟洒な雰囲気のエントランス
のれんには「日本秘湯を守る会 大丸あすなろ荘」と書かれています。
そこから旅館の玄関に至るまで、所々わき水が流れ出していて、秘湯ムードを盛り上げてくれます。
玄関には「秘湯を守る会」の提灯が掲示されており、手水が置かれています。


建物へ至る小道

大丸あすなろ荘-小道

大丸あすなろ荘に至る道路は、羽鳥湖から二岐温泉に向かって手前側に舗装された道路があり、通常そちらを使うようです。でも私たちはそこをうっかり通り過ぎてしまいました。
地図にはもう少し会津方面に向かった方にもう一本、二岐温泉への道がかかれていたので、「そっちでもいいかー」というてことでその道へ向かったんですが…。道の入口には確かに「←二岐温泉」と書かれた看板があるのですが、舗装されてない道。しかも現在工事中でした。
大丸あすなろ荘-山道でもその横を通れたので「行けるんだよね?」と、その道を進んで旅館まで行きました。ホントに山の中のめったに車が通らないんじゃないかと思われる道で、結構細い箇所もあり、かなり心細い思いを…。まるで4WD車のCMのようでした。

山道を突き進む

これから行かれる予定の方には、くれぐれも舗装された道をオススメします!ただ、今舗装工事中だったので、それが完成すれば、より広い道になるのかもしれません。
チェックインをすませて、仲居さんに部屋まで案内されました。
大丸あすなろ荘は全部で2棟(客室数/22室 16室(和室) 6室(洋室) 和洋全室バス、トイレ付き びゅうプラザで予約の時もらったパンフレットは古いようなので、天栄村ホームページhttp://www.ten-ei.net/から引用させていただきました)で構成されています。フロントが一番上の階で、そこから客室や温泉へ下がっていく構造になっています。

大丸あすなろ荘-部屋1お部屋なのですが、正直期待はずれでした。
(上)掘り炬燵付き(4畳半)


(右)窓から二岐川が見える
大丸あすなろ荘-部屋2

部屋の清掃は行き届いていますが、非常にシンプルです。私の考えでは、あの部屋で2名21,500円の値段設定は高いと思います。壁紙に何カ所か穴があいていて、テーブルにもたばこと思われる焼けこげが。残念です。
もしかしたら普段は使わない部屋で、満室になったからそこに通したのかな…予約の時「今ならお取りできます」といわれたので。あるいは、直接予約ではなくびゅうを通しての予約だったので、一番よくない部屋に通されたのかなあと思います。…他の部屋を見たわけではないのでわかりませんが。でも他のサイトの書き込みを見ても評判がいいようなので、今回はハズレくじをひいてしまったのかもしれません。
エントランスや廊下の雰囲気もよく、フロントの方・仲居さんの対応もよかっただけに残念です。
食事の時も(食事処でした)テーブルの位置が一番下座にセットしてあったのですが、入り口のふすまのすぐそば。仲居さんが行き来して全く落ち着きませんでした。
部屋の場所は一番温泉から遠く、部屋(1階)から階段を上がって、長いスロープを通って隣の棟へ移動→そこ(2階)から階段を下りてお風呂へ…という感じで、行き来するだけでかなり大変でした。
でも部屋から二岐川が見えてせせらぎの音が大きく聞こえ、マイナスイオンをいっぱい浴びられます。
専用露天風呂付きの部屋やベッドの部屋もあるようです。

部屋付きの冷蔵庫は引き出すと課金される形式で、自分のものを入れるスペースはほとんどありません。売店には、お土産品は売っていますがおつまみは売っていないので、必要な方は用意した方が無難かと…。ビール・ジュースの自販機もないので、冷蔵庫の中のものを飲むことになります。

お風呂について
内  場 男女各1箇所
     子宝湯:女性専用(18〜21:00男性専用)
露天風呂 内湯付きの露天:男女各1箇所
     渓流露天風呂:男性専用(18〜21:00女性専用)
     子宝湯付きの露天:女性専用(18〜21:00男性専用)
     自噴泉岩風呂:混浴(6〜8:00女性専用)


大丸あすなろ荘-各種外風呂へ向かう外湯へ向かう階段
ここで履き物を替えて各種お風呂へ



男性用内湯の横から通路があり、下履きに履き替えて露天風呂へ向かいます(内湯付き露天は内湯から直接行けます)。
石段を下りてすぐ右手に「自噴泉岩風呂」があります。成分表示によれば、ここがカルシウム硫酸塩泉、他は単純温泉ということです。
自噴泉岩風呂の方へ行かずにまっすぐ行って、右手が「渓流露天風呂」、左手が「子宝の湯」です。
「自噴泉岩風呂」と小さな方の「渓流露天風呂」はかなり温度が熱く、よほど熱いお湯に慣れていないと長くは入っていられません。水で薄めたりしていないのでそうなるんでしょうが。
それに比べ、他のお風呂は温度が低めです。でも少し入っていただけでとてもあたたまり、汗がたくさん出てきます。さすがにいい泉質なんだなあと思いました。

大丸あすなろ荘-自噴泉風呂 自噴泉岩風呂(左)

大丸あすなろ荘-自噴泉風呂
お風呂の底からお湯がしみ出してくる(上)

「自噴泉岩風呂」は1,000年前から沸く秘湯で、岩盤からお湯がしみ出してきます。裸電球一つで薄暗く、神秘的な雰囲気のです。
混浴で朝6〜8:00が女性専用になります。

パンフレット・雑誌等でよく掲載されているのは「渓流露天風呂」で普段は男性専用、女性専用になるのは18〜21:00なので、夏以外だと日が暮れてから入ることになります。せっかくの景色なので、明るいうちに入れた方がいいのになあ…。私は食事を18:00からとったので、20:30から少しだけつかってきたのですが、当然景色を楽しめなくて残念でした。朝に男性のいないのを見計らって入っている女性がいました。

大丸あすなろ荘-子宝の湯
「子宝湯」は小さい小屋の中の内湯。窓から景色は見えますが、窓があまりキレイではないので景色を楽しむという感じではないかも。景色は下記の「露天風呂」で十二分に楽しめます。
露天風呂は「木立の中の秘湯」といった趣です。「渓流露天風呂」のように手を伸ばせば川の水にさわれそうなほど近いわけではないのですが、水の流れと緑と両方楽しめます。
渓流露天風呂とどちらが好みかは人それぞれで、どちらも素敵です。

子宝の湯・内湯


宿泊施設にある内湯には、浅い露天風呂が付いています。
シャワーや洗い場は内湯にしかありません。女性の洗い場は4つ(たぶん男性も同じくらいだと思います)で、宿泊客が多かったので、私が入った21時頃には数が足りない感じでした。

お料理について
大丸あすなろ荘-夕食大丸あすなろ荘では、お食事は食事処でいただきます。食事どころの他に宴会場があるようです。

料理の内容は「山のおもてなし」という感じの、先付から果物までの懐石料理風。山菜や鮎などを使ったお料理でとてもおいしくいただきました。さすが、きのこや山菜などがとてもおいしいです。
それと、食前酒に冷たく冷やしたどぶろくが出たのですが、まるで甘さひかえめの甘酒みたいでとてもおいしかったです(どぶろく初体験)。

7月の献立
食前酒:どぶろく
先付:黄金豆腐、蒸しうに、わさび
お重 前菜:いんげん小川、甘鯛素焼、管ごぼう、みょうが寿司、順才、独活白煮、川海老、小倉レンコン
   煮物:とうがん、海老そぼろあん、いんげん、焼茄子胡麻覆輪、鳥つくね
   山菜:ぜんまい、山独活、蕨、こごみ
   吸物:松茸土瓶
   お造り:叩きサーモン、甘海老、蒟蒻
   焼物:鮎塩焼、たて酢
   揚物:鰊、アスパラ天麩羅、よもぎ麺
   酢物:牛乳寄せ、はす芋、ほっき、あやめうど、酢味噌
   鍋物:ボタン鍋
   食事:蕗の薹味噌
   お新香:野沢菜、白瓜、蕪
   止椀:山菜汁
   果物:メロン、巨峰

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