湯の花荘

【湯の花荘】
栃木・塩原温泉/旅行日:2006年1月

(5つ星が満点)
 
お部屋は? ☆☆☆★★
お風呂は? ☆☆☆☆★
お食事は? ☆☆☆☆☆
雰囲気は? ☆☆★★★
再訪問は? ☆☆☆☆★

お部屋について   お風呂について   お料理について

お宿CLIP  
  【湯の花荘CLIP】
湯の花荘は割烹旅館。関西で長年修行を積んだ板長が作る懐石料理が評判。リピーターが多い。料金は、部屋代を人数分で割って、それにお食事代をつけるという、旅館では珍しい明確な方式をとっている。
〒329-2921 栃木県那須塩原市塩原323
泉質:ナトリウム・カルシウム・塩化物-硫酸塩温泉/源泉かけ流し

お部屋について
 
湯の花荘エントランス   湯の花荘は全12室のこぢんまりした旅館です。和室が9室(うち4室は専用露天風呂つき)、離れが3室で、どこ部屋からも箒川を望むことができます。

地元(栃木)の人に人気なようで、 館内ですれ違う人から栃木の方言が 聞こえてきました。1部屋料金を人数分で割って、料理の料金をプラスするというシステムだから、大勢で泊まると格安→プラス・料理がおいしい→宴会などにもってこい!…という感じなのかもしれません。

湯の花荘のロビーにはいると、かなり強いお香の香りが。好き嫌いがあるのでもうちょっと控えめがいいかなぁと思う。

でも、この棚などいい感じです。
チェックインの手続きをする間、お茶とおまんじゅうをいただきました。
  ロビー
 
丹後の間専用露天

丹後の間からの眺め   今回宿泊したお部屋は、丹後の間という専用露天風呂付きのお部屋です。
一番大露天風呂に近い部屋で14畳一室タイプ。
丹後の間は丸い桶タイプの湯船ですが、客室によってお風呂のタイプが違います。石造りのもあります。

←専用露天からの眺め

室内は新しく改装されていますが、廊下などはかなり年期が感じられます。風が強くて、すぐ横が大露天風呂への出入り口だったということもあり、廊下からかなり風の音が響いてきます。

無双窓を開くと、そこからも川を眺めることができます。ただ、丹後の間の場合は無双窓を開くと、露天風呂から歩いてくる人と目があったりしますので、湯船につかってから窓を開けた方がいいと思います。
それと、専用露天風呂も全部源泉かけ流しのため、しばらくたつとお湯がとても熱くなっています。なので、服を着たまま、しっかりお湯の温度を調節してから入りましょう。

お風呂について
大浴場  男女各1箇所(チェックインから10時まで)
露天風呂 男女各1箇所(チェックインから24時・朝6時から9時30分)
貸切風呂 夜間(18時以降)は女性露天風呂が貸切に(無料・時間予約制30分)
足湯


露天風呂入り口   湯の花荘のお風呂は、専用露天風呂まで含めて全て源泉かけ流しです。泉質はナトリウム・カルシウム・塩化物-硫酸塩泉という、傷に効くタイプのお湯。加水していないので、とても濃い感じがします。

露天風呂は、宿の主人とスタッフさん達で石積みをした手作りだそうです。 升酒、ビール、アイスの出前もしてくれます。
ただ、そんなお風呂に不満点がいくつか。
不満点1:露天風呂に、身体を流すための桶がついていない。洗い場もないのでそのまま入らなければならない。
これは、アンケートに書いてきたので、改善されてるといいな。

不満点2:冬季は風が強いためか、露天風呂にビニールシートがかけられており、眺望が悪い。
ビニールシートの隙間からはいってくる風は強烈に冷たく、覆いをするのは仕方ない気もするのですが、そのビニールシートはメーカーの名前が入った質のよくない感じのもので、ガッカリさせられます。それと、ビニールシートの下部に付いているポールが、突風にあおられすごい勢いで露天風呂側に飛び込んでくるので、ちょっと危ないです。
女性専用露天風呂
露天風呂

湯気で見にくいですけど、大浴場です。
湯船の縁に花が飾られています。こういう、旅館的なサービスというよりは、家庭的なサービスをしてくれるところなんだなぁと思いました。従業員の方達もみんな気さくですし。

ただ、ここでも不満があって、
飾られていた百合の花のにおいが、暑い室内の空気で変質して、ちょっとイヤだ。と思いました。
  大浴場
露天風呂や内湯から、川の対岸に小屋が見えるのが気になったんですが、従業員さんに聞くとそこは「山車が入っていて、年に1回しか開かない。その頃には葉っぱが茂って、全然見えなくなっている」ということでした。なので、女性の方は安心して入浴してください。

夜の貸切露天風呂は、私はチェックインのときに予約したんですが、時間帯はほとんど埋まっていました。早めのチェックインだったのに……。なので、予約するときに確認して、そのとき時間帯の予約が入れられるなら、入れてしまった方がいいかも。

大浴場・露天・専用露天と3つ利用して、一番よかったのは専用露天風呂でした。ビニールの覆いが取れる季節に、またあの大露天風呂に入ってみたい。きっと、すごく素敵だと思います。

エントランスのところに足湯もあります。季候のいいときに試したいです。

お料理について
先付け
さすが「割烹旅館 湯の花荘」なだけのことはあって、とてもおいしかったです。なんていうか…甘さ加減・しょっぱさ加減が絶妙!そして細かいところに気を配った仕上がり。
献立表がなかったので、献立はアップできません。それが残念。
今回は「ぼたん鍋コース」だったんですが、1月だったからか、先付けはおせち料理風でした。また、これが一品・一品うまいんだー! この塩辛とか、サイコーです。

ぼたん鍋(イノシシ)

ぼたん鍋はかなりのボリュームがあり、最後の方はかなり無理にお肉を食べました。イノブタではなく本物のイノシシだそうで。あまり煮すぎると硬くなるので、しゃぶしゃぶよりもうちょっと煮たな〜……という程度でいいそうです。

お刺身もおいしかったし、湯葉の白みそ仕立ても、マグロのあら煮も、白米も、みーんなおいしかったー!

  ぼたん鍋


そして朝ご飯も激ウマです。前日の夕食のときに「朝食で玄米粥を召し上がりますか?」と聞かれます。「はい」と答えると、白米の他に玄米粥が出てきます。
写真左上の黒い鍋に入っているのは、よくあるみそ汁などではありません。作りたての豆腐です!特製のタレでいただきます。
  出汁巻き卵・サラダ(特性ドレッシング)・おひたし・もずくと菊・魚の漬け焼き。どれもおいしい。
ヨーグルトの甘さも絶妙!
料理長を「天才!!」と褒め称えたくなります。

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